【こんな症例も治りますシリーズ 573】 ワンちゃんの『 中年までペットショップさんにいた軽度な難治性下痢症 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、犬のIBDの内視鏡検査画像です。

◆ 左上(A)は、小腸のもろさの増加を示し

◆ 右上(B)は、小腸の粒状性の増加を示し

◆ 左下(C)は、腸粘膜びらんの増加を示しました。

■ 右下(D)は、内視鏡検査中の生検鉗子です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3m9rF5o

 

 

犬 ミニチュアダックス 6歳 メス(避妊手術済)

 

 

【 家に来てから便がずっとゆるい 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ ペットショップで6歳まで飼われていたワンちゃんとご縁があり、迎え入れたそうです。

 

 

■ 検便をすると運動性の菌が増えているようでした。

 

 

■ 環境が変わったせいもあると思いますが、通常の下痢の治療を開始しました。

 

 

■ ところがなかなか正常便に戻らず、良い便の時もありますが、ゼリー状の血液混じりの塊が繰り返し排出されるようでした。

 

 

 

 

■■ 抗生剤、整腸剤、処方食など色々工夫しましたが完全に回復しないため、内視鏡検査を実施しました。

 

 

■ 胃、十二指腸、結腸から組織を採取して病理組織検査を行ったところ、IBD(炎症性腸疾患)が強く疑われたためステロイド剤を投薬することにしました。

 

 

■ ステロイドの投薬から排便状態も良好になり、散歩も元気に行くようになったそうです。

 

 

■ ステロイド剤は出来るだけ低用量にしたいので、飼い主様に症状をよく観察していただいて毎日又は1日おきに投薬をしてもらっています。

 

 

■ 血液検査を時々実施していますが、問題はなくとても元気に過ごされていて、先日避妊手術も無事完了しました。

 

 

 

■ 愛情たっぷりのご家庭で、末永く健康で暮らせますようこれからもサポートさせていただきます。

 

 

 

獣医師 新井澄枝

 

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